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『土ツチイク』とは

 『土育』?普段では聞き慣れない言葉であるが、これは陶芸を通
して『土』に触れながら心と体を『育てる』と言う当方が作った語
です。数ある物作り手法の中でなぜ陶芸を推奨するのか??その理由
を具体的なポイントを下記に挙げさせて頂きます。


  ポイント・・1 「何度でもやり直せる」
物作りの木工で例えるならばカンナで材料を削る際にウッカリ削り
過ぎてしまった時は、やり直しが出来ないので材料を交換して再度
作業をやり直す必要が発生します。しかし、陶芸は子供の粘土遊び
の感覚で後から幾らでも、継ぎ足しが可能で幾らでも「やり直し」
が出来る柔軟な物作りです。

 ポイント・・2 「触れること」の重要性
「指で軟らく冷たい土に触れる」ことにより、普段の生活では味合
えない人間の五感の内の一つ触覚が刺激される。(幼児教育でも
「触ること」「触られること」の重要性が認識されている)
その触覚(指先)を駆使し道具を殆ど使わずに、自分が思い描く作
品が作れる自由度の高い物作りです。

  ポイント・・3 「心を育てる1」
「物を大切に」と言う言葉を良く耳にしますが現在は、プラスチッ
クの様な丈夫な物が溢れ「返って壊れない」のが現状です。そこで
陶芸の悪いイメージ「割れる」を逆に生かし、自分の作った作品を
乱雑に扱うと作品が割れて悲しいと言う感情が芽生え全ての物を大
切にする「第一歩」となる。

 ポイント・・4 「心を育てる2」
「待つ楽しみ」を身に付ける。最近は全ての事がデジタルカメラの
様に、その場で写真が確認出来て要らない画像はすぐに削除出来る
便利な時代。「待つ」と言う事が無くなりつつある現状で陶芸は、
作品が出来上がっても完成まで乾燥・焼成の工程が有り最低約1ヵ
月の時間を要する。この間に作者は「記憶の反芻」を行なう事によ
り、完成品を眼にするまで「待つ楽しみ」を養う事が出来る。

ポイント・・5 「心を育てる3」
「粘り強さ」を身に付ける。約1ヵ月後、待ちに待った作品と対面
し、記憶していた作品と現実の作品を見てそのギャップに違和感
(ゆがんでる・ひび割れがある・小さくなった等)を感じる。他の
物作りと陶芸の大きな違いは焼成するまで結果が分からないと言う
事、言い換えれば「結果は神のみぞ知る世界」なのです。よって、
目の前の作品(結果)を受け入れ試行錯誤を繰り返しながら、次の
作品に挑む粘り強さを養う。

 ポイント・・6 「親子のコミュニケーション」
親子で陶芸教室に来て下さる方々に共通している事は、子供が作品
を作っていると必ずと言って良いくらい御両親が参加されます。最
初は見守っているが徐々に「口が出て」次に「手が出て」最後には
、いつの間にか親子で一緒に作品を作る微笑ましい光景が頻繁に見
受けられます。御両親に優しく注意すると「気付いたら一緒に作っ
てました」と言う現状、こんなコミュニケーション・ツールは陶芸
以外には有りません。

柿陶芸教室

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Portfolio
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